未来のおしゃべり会

【3月29日 おしゃべり会・第1回】株式会社ルミネ 「NEWoMan」女性社員5名×ifs未来研究所 川島蓉子

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未来のおしゃべり会
●ゲスト:株式会社ルミネ
・中村 美香氏(JR 新宿駅新南口 新商業施設「NEWoMan」)
・布野 愛氏(文化交流施設「LUMINE 0」)
・細木 美津子氏(和菓子の自主編集型セレクトショップ「えんなり」)
・東島 樹理氏(日本のものづくりを発信するショップ「KOKOLUMINE STORE」)
・伊藤 愛子氏(LA 発のピッツェリア「800°DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIA」)
●テーマ:女性社員5人がおしゃべりする「みらいの商業施設」
●開催日時:2016 年 3 月 29 日(火)

ifs未来研究所の所長・川島蓉子が、「この人は絶対、面白そうだからお話を聞いてみたい!」と思う人を招いてトークをする「おしゃべり会」。今回のゲストはとっても華やかな、パワー溢れる5人の女性たちです。3月25日にJR新宿駅新南口にオープンしたばかりの新しい商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」の企画に携わり、奔走した皆さん。
 
どなたも口を揃えておっしゃっていたのが、「初めての経験だった」ということ。アーティストの展覧会を一から作り上げることを体験した布野さん、和菓子の逸品を見つけるために地方に通い、素材の農家まで訪ねた細木さん、産地からのものづくりを発信しようと取り組んでいる東島さん、英語で苦労しながら、ルミネ初の直営店であるLA発のピザ屋開店に導いた伊藤さん、そして、NEWoMan全体の統括を担当し、大盛況に嬉しい悲鳴を上げる中村さん。女性社員のリアルな現場の声をお聞きすることができました。

★ ★ ★
第1回:NEWoManで携わった各プロジェクトの紹介
 
川島蓉子(以下、川島):おしゃべり会では初の女性だけのトーク、しかも5人です。皆さん、実は緊張していらっしゃるそうなので、今日は徹底して「おしゃべり」でいきたいと思います。
では、最初に自己紹介をお願いします。
 
伊藤愛子(以下、伊藤):「800°DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIA(800 ディグリーズ ナポリタン ピッツェリア)」という、ルミネ初の直営店のピザ屋の立ち上げを担当している伊藤と申します。
 
東島樹理(以下、東島):海外新規事業プロジェクトで、「KOKOLUMINE(ココルミネ)」という日本のものづくりを発信するプロジェクトを担当している東島と申します。
 
細木美津子(以下、細木):業態マネジメント部という店舗開発の部署で、食品・飲食の担当をしています。今回NEWoManでは、和菓子のセレクトショップ「えんなり」を担当している、細木と申します。
 
細木さん

布野愛(以下、布野):営業部で、文化交流施設「LUMINE 0(ルミネ ゼロ)」の運営を担当している、布野と申します。
 
中村美香(以下、中村):NEWoMan営業部で、業態戦略グループという部署の、中村と申します。ルミネ本社で、NEWoManの開発段階から携わり、主に開発のコンセプトや、ターゲットの策定、リーシング業務を行いました。現在は、現場に異動し、オペレーションなどを担当しています。
 
中村さん

川島:先日、開業したばかりのNEWoManですが、現場ではどのような事件が起きていますか?
 
中村:入場制限をかけるかどうかの判断が必要になるほど、想像以上に多くのお客様にいらして頂いています。当たり前の話ではあるのですが、入場制限をかけると、他の入口を閉鎖する必要があるなど、想定以上のことが現場で起きるので、そうした対処に日々追われているような状況です。
 
川島:せっかくの機会なので、できるだけNEWoManのアピールをしてもらおうと思います。つまらない「プレスリリース」みたいな言葉ではなく、「自分がこんなに楽しいことをやっている」というお話をしていただきたいと思います。
 
私の知っている限り、ファッションビルで「えんなり」のような事業をやっているところは、あまりないと思います。自分たちで作っている売り場で、とても面白いことをやろうとしている細木さん、ぜひ生の声で語ってください。
 
細木:今回、展開していただく和菓子のブランドさんを見つけるために、日本全国、和菓子の食べ歩きをしました。例えば、朝6時半の新幹線に乗って、滋賀・京都・奈良を周って和菓子屋さん巡りをし、「今日は、一日に羊羹を何本食べたんだろう?」という日もありました。
 
川島:食べ過ぎてしまって、気持ち悪くなったりしないんですか?
 
細木:タガが外れるというか、食べるとなるとずっと食べ続けられます。ちょっと体重が増えたりもするし、糖尿病にならないかということも心配されましたが。そうやって自分たちの足で、自分たちで調べました。
 
川島:「えんなり」は、「和菓子のセレクトショップ」と言えばいいんですか? ルミネが自主的に選んだ全国の和菓子のお店が、期間限定で出店するお店ですよね。
 
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細木:そうですね。「えんなり」では、常時3ブランドを展開します。一つひとつのお菓子をいっぱい集めたセレクトショップというのは他にもあると思うのですが、我々は、ブランドさんの思いや世界観を表現するために、ケースを3つL字型に並べて、1ケース1ブランドということをしっかり守って展開する、というこだわりを持って店舗を作りました。
 
販売員の研修も、一緒に工場を見たり、農家さんを巡ったりと、現場に足を運ぶ機会を設けました。「作り手の想いをきちんと伝える」ということにこだわった、和菓子のセレクトショップです。
 
川島:3ブランドを、どれくらいの期間で変えていくんですか?
 
細木:現段階では、1ブランド約3~4か月ごとの展開を予定しています。実は、もっと長く展開してほしい、というお話もしたんですが、どのブランドもこだわりを持ち、手作りで、小規模でやっていらっしゃるので、長期の展開というのは難しいというお話がありました。これは、現場で実際に作り手の方に会って、いろいろと話をして初めてわかったことです。お客様が「えんなり」に来店してくださる度に、いつも変わっている、というところも演出したいと思っています。
 
川島:いろいろ食べ歩いたことと思いますが、オープニングの3ブランドである「茜庵」「菓心おおすが」「茶菓工房たろう」は、どのようにして選んだのですか?
 
細木:チームの者と相談しました。そうしたところ、このブランドにしようということが、チーム内で一致していたんです。「作り手の想いを伝える」という目的が、私たちの中で共通していたので、「じゃあ、その思いが明確にあるブランドさんを選ぼう」と、今回はこの3ブランドを選ばせていただきました。
 
川島:「KOKOLUMINE」はNEWoManで始まったものではないと思いますが、改めて「KOKOLUMINE」の活動も含めて、東島さんのお話を聞かせてください。
 
東島:元々ルミネでは「KOKOLUMINE」という、「作り手さんを支援しよう」というプロジェクトがありました。これまでは、年に約2回「KOKOLUMINEウィーク」を設け、各地の作り手さんに実際にルミネに来て、催事をしていただくというスタイルを続けていました。
 
NEWoManでは、初めてのKOKOLUMINEプロデュース店をオープンするということで、実際各地に足を運び、様々な作り手さんとお話をし、商品を選ばせていただいて、「発見を作るお店」をエキナカに作ることになりました。
 
東島さん

川島:細木さんと同様、東島さんもご自身で地方を周って作り手さんたちとお話されたんですね。どのように作り手の方々とのアポイントを取り付けたのですか?
 
東島:私たちにとって初めてのお店作りだったので、インターネットで検索をしたり、地域の情報誌を見て作り手さんを探し、電話をかけてアポイントを取り、実際に現地に行きました。あまり広く流通されていないところも少なくなかったのですが、お話をすることでご理解をいただき、「KOKOLUMINE STORE」でお取り扱いさせていただくことになりました。
 
川島:「ウチは出さない」という職人さんとか、いなかったんですか?
 
東島:南部鉄器などは大変でした。百貨店などでは既に取り扱いしているという理由や、ルミネという商業施設自体をご存知ない方もいらっしゃったからです。地域に行っても、「ルミネという得体のしれないところから、若い女の子が来て、何か言っているけど…」とか、「よくわからないところには売りたくない」ということも、結構言われていたようです。
 
インターネットでは絶対に売らないし、ちゃんと「このようにして作られた」という背景を伝えてくれる人じゃないと、ウチの商品を置かせたくない、というお話を伺ったこともあります。、でも、何度も通ったり、背景をしっかりお伝えすることで、やっとお取り扱いが実現した商品が「KOKOLUMINE STORE」に並ぶことになりました。
 
川島:NEWoManでは、「LUMINE 0」という新しい文化交流施設がオープンしました。かつて百貨店が美術館などを運営していた時代もあったと思います。
でも、現在では余裕がなくなったために、そうした文化施設も減少傾向にあります。あえてルミネがどのような目的で、「LUMINE 0」を作ったのでしょう?
 
布野さん

布野:今回オープンしたNEWoManは、ルミネ卒業生やファッショニスタの方をターゲットにしています。そういう方々は、ロジックだけではなく、ライフスタイル全般でサポートをして欲しいと思っている方が多くいらっしゃいます。そのため、「LUMINE 0」は、文化的な切り口で、NEWoManにいらっしゃるお客様に様々な刺激を与え、それを付加価値にしていきたい、という考え方でオープンしました。
 
川島:オープニングは「OUTBOX エンキ ビラル展」ですが、そのお話も聞かせてください。
 
布野:フランスの漫画「バンド・デシネ」を代表するエンキ ビラルさんの展覧会で、CHANEL NEXUS HALLで行っていた「INBOX HYBRIDIZATION(INLOVE) エンキ ビラル展」に続くものです。
日本の漫画がストーリー性を大切にするのと対照的に、フランスの漫画はかなりアート的に評価されていることが特徴です。実際に、原画の色使いなどを見ていただくと、漫画の価値観が変わる部分があるのではと思います。
 
川島:なぜルミネが、800°DEGREESというピザ屋を手掛けることになったのですか?これは、自前で運営するということになるんでしょうか?
 
伊藤:そうです。「えんなり」と「KOKOLUMINE」は、「日本のいいものを世界へ」というコンセプトですが、「800°DEGREES」は「世界のものを日本から発信する」というコンセプトで、アメリカのブランドをルミネがライセンスを取得し、直営店として運営をします。それは、NEWoManの「グローバルコミュニケーション/世界と対話する」というコンセプトを体現しています。
 
「800°DEGREES」は、今でこそ世界に約10店舗ありますが、まだ若いブランドなので、日本に合わせたメニューを作らせてくれたり、一緒にお店を作っているイメージです。オーナー兼シェフのアンソニーさんは、どちらかというとあまり経営者っぽくない発言をする、とても素朴な方。
 
一方で、モノ作りや食材に強いこだわりを持った一面もあり、チーズやトマトに関しては目の色が変わるんです。弊社社長の新井は、アンソニーさんのそんな人柄を見て、「ぜひこの人と一緒にやりたい!」と思ったそうです。私は、その後からプロジェクトに参加しました。
 
「800°DEGREES」は800度と書くので、よく「ピザ窯の温度って、そんなに上がるんだね?」と言われますが、これは華氏で、摂氏でいうと420度くらいの一般的なピザ窯の温度です。ですが、その温度を保ち続けるということが、技術的にとても難しいんです。
 
伊藤さん

川島:「800°DEGREES」のピザの「売り」は何ですか?
 
伊藤:本格的なナポリピッツァで、小麦粉やソースを含めて、素材にこだわっていることです。よく皆さんがイタリアンレストランで食べるような本格的なナポリピッツァを、サブウェイやスターバックスのような雰囲気で、カウンターオーダーできるのが特徴です。
 
お好きなベースと、自分の好きなトッピングを乗せた後、最後に本格的な釜で、90秒くらいであっという間に焼き上がります。価格も、ベースのマルゲリータが980円で、それにトッピングを乗せると、路面にあるピッツェリアで食べるピザと同じくらいの値段になるので、本格的なピザをカジュアルに楽しんでいただけます。
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川島:ぜひ一度試してみたいですね。では、中村さんから、NEWoMan全般のアピールをしていただきたいと思います。
 
中村:オープンして5日間経っていますが(※おしゃべり会実施日3月29日現在)、本当に想定以上に多くのお客さまにいらしていただいています。今回、NEWoManとしてターゲットにしているのが、「上質で本物を求める大人の女性」なのですが、実際にターゲット通りのお客様が見受けられて嬉しいです。
 
NEWoManはオープンが2期に分かれていまして、4月15日に駅のゾーンがオープンします。今回、新宿駅としては初めてのエキナカが誕生しますし、集約された、非常に濃いショップになると思いますので、ぜひお越しいただきたいです。
 
あと、駅のゾーンの改札外側から入れる場所ですが、朝7時から翌朝4時まで21時間営業をするフードホールというのがあって、こちらも大人の方をターゲットにしています。これまで新宿は、大人の方に敬遠されるようなところもあったと思うんですが、そういう方にも夜中までオシャレな空間で楽しんでいただけるようなレストランを、5店舗展開しています。
 
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第2回▶▶ 「初めての経験」で辛かったこと、得たこと

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