未来のおしゃべり会

【ifs未来研究所 3周年記念イベント】ひとひと話③ 「未来のファッション」 トークレポート

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未来研究「未来のここち」―未来のファッション
ひとひと話③ 「未来のファッション」
北川 竜也氏(株式会社三越伊勢丹ホールディングス 情報戦略本部 IT戦略部 IT戦略担当長)
林 信行氏(ITジャーナリスト兼コンサルタント)

  
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●人やテーマを「掛け合わせ」る
 
川島蓉子(以下、川島): このプロジェクトの発端は、未来研を立ち上げた3年前からお付き合いのある、ITジャーナリストの林信行さん、通称ノビさんと、デジタル×ファッションといったテーマで何ができるだろう、というところでしたね。
 
林信行(以下、林): 例えば、この1年間を通して見ても、毎月、デジタル×ファッションをテーマにしたイベントや展示が行われていたような気がします。その中身もどんどん変化していて、ファッションアイテムだけでなく、服作りの方法や、服の選び方など、新たなデジタルとファッションのマリアージュが生まれています。
 
川島: そもそも、デジタルとファッションの掛け合わせって、ものすごく幅が広い。何かプロジェクトをカタチ化するには、何か視点が必要だね、という話をしていました。
そこで、「2人の知り合いを掛け合わせたら、もっと面白いことができるんじゃないか」と、ノビさんから北川さんのお話を聞き、半年程前に北川さんをお誘いしたんです。
 
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北川竜也(以下、北川): 私なんかが偉そうに語れる問題ではないですが、最近、テクノロジーがうるさいなぁ、と思っていまして。
 
例えば、アプリを1つダウンロードしたら、名前やメールアドレスの入力など、やらなければいけないことがものすごく多い。これがお客様にとって、本当に心地いい環境なのかな、と実はずっと気になっていました。
本当に人の心をワクワクさせるようなサービスにまで昇華できているのかというと、まだ模索の段階と言えるのではないでしょうか。
 
その一方で、そもそも「ファッションって何?」ということを考え直さなければ、デジタルテクノロジーで何をしていくのかということが決められないのでは、と思います。
 
川島: 私は、デジタル×ファッションの事例を聞いて、「すごい! そんなことができるの!!」と感じました。一方で、ファッションが持つときめき感やワクワク感と、デジタルを上手く繋ぐことができると、もっと面白くなるだろうとも思っています。

 
●デジタル×ファッションの可能性
 
川島: 私は、ファッション業界はテクノロジーが遅れているように感じています。そんなことないですか?
 
北川: 経済合理性という意味では遅れていると思います。一方で、先ほど私がお話したような、テクノロジーを使う上で、お客様にとって負担になってしまうようなことは、まだ誰も答えを出せていないので、遅れているも何もない。やってやって、経験を重ねた中から、何かを生み出すことが魅力なのだろうと思います。
 
林: 「経済合理性」と言われると、どうしてもそっちに流されてしまいますよね。ファッションで、経済合理性をとことん突き詰めているのが、ファストファッション。
 
川島: ファストファッションは、売れ筋ばかりを追求したことで、面白くなくなっちゃいましたね。
 
林: ファッションも、経済合理性だけではないという流れになると感じています。そして、ファッションとデジタルの融合については、ファッションではなく、デジタル、テクノロジー業界が主導してしまうと、どんどんつまらないものになってしまう。
 
北川: 私は、3年前に三越伊勢丹ホールディングスに入社しました。その理由は、この会社が大好きになったから。このプロジェクトに一緒に取り組んでいるメンバーもそうですが、ファッションが大好きで、それをなんとかお客様に届けたいという情熱を持って仕事をしているって、とっても素敵なことだと思ったんです。
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林: このチームは、ファッションが本当に好きで好きでたまらないという情熱を持っているので、デジタルとファッションの素敵なマリアージュをしたいですね。

 
●ファッションって…
 
川島: 約半年間、チームで議論を重ねてきましたが、新しい扉を開きたいと思っています。
 
林: 「ファッションって何?」というテーマの議論は、とても興味深かったですよね。チームメンバーそれぞれが持つ「ファッション」のイメージを整理したら、ファッションの楽しさや魅力がたくさん挙がってきた。
 
北川: テクノロジーであれもできるこれもできる、ではなくて、ファッションの魅力ありきで考えていきたいですね。
 
川島: 「ファッションって何?」と考えること、楽しかったですよね。今の日本において、こうした本質的なことって、実は無かったんじゃないかと思います。
そこで、議論で挙がったチームメンバーの考えをまとめ、言葉化しました。
 
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私たちは、「みらいファッションラボ」を立ち上げます。「ファッションって、恋」を合言葉に、様々な情報発信や企画を行っていきます。
みなさんにも想いを巡らせて頂いて、このプロジェクトの可能性を想像してもらえればと思います。
 
林: ファッションが大好きな人たちが主導することで、きっと素敵なデジタルとファッションのプロジェクトが立ち上がっていく。それって実は、ファッション業界に限ったことではなくて、インテリアなどの暮らしの部分など、他の業界の手本になるんじゃないかと思っています。
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北川: テクノロジーを一切感じないんだけれど、実はその裏側ではこんなテクノロジーが動いています、というサービスや仕組みを生み出したいです。
とても気持ちのいい提案だったり、楽しい経験ができるというサービスを、このプロジェクトから生み出せたらと思います。
 
川島: 同じ夢を描いているチームなので、何らかのカタチにし、途中経過をみなさんに報告します。
 
3年前にifs未来研究所を立ち上げたのは、いろんな分野の方や、異なる年代や世代の方がつながって、新しいことが生まれたらいいと思ったからなんです。
個性的で豊かな経験と知恵を持った人たちがつながっていけば、元気で楽しいことがいっぱいできると思っていますので、これからもよろしくお願い致します。
 
 

北川 竜也氏プロフィール
大学卒業後、国連の活動を支援するNGOで国際法廷の設立等のプロジェクトにアシスタントとして従事。日本帰国後、企業風土改革を行うスコラ・コンサルタントにて主に大企業の組織活性化に携わった後、創業まもないクオンタムリープ株式会社に参画。大企業の新事業創出支援やベンチャー企業支援の場作り等の事業を担当。クオンタムリープ株式会社を退社後、アレックス株式会社の創業に参画。会社の運営と合わせ、Made in Japan / Made by Japaneseのハイクオリティな商品を世界に向けて紹介、販売するEコマース事業の立ち上げ、運営を行う。その後、三越伊勢丹ホールディングスに入社。現在に至る。
 
林 信行氏プロフィール
1990年頃からテクノロジージャーナリストとして、アップル、グーグル、マイクロソフトから無数のベンチャー企業までを取材し、最新のテクノロジー動向をテレビ、新聞、雑誌、Webなどで伝えてきた。
2007年のiPhone登場以後は軸足を講演やコンサルティング活動に移し、家電や通信大手企業にスマートフォン時代の戦略を指南する一方、IT系ベンチャー企業のメディア戦略や欧米進出の指南を始め、IT系ベンチャー数社の社外取締役や顧問に就任。
昨今は主にヘルスケア、ファッション、教育の3領域において「ステキな21世紀」の風景をつくるテクノロジーやデザインを模索し、考え、伝える活動を行っている。
日経産業新聞やベネッセ総合教育研究所にて連載を執筆中で、グッドデザイン賞、ジェームズ・ダイソンアワード、パソコン甲子園、gugenなど数々のアワードの審査員も務めている。著書多数。
ifs未来研究所研究員。ジェームス・ダイソン財団理事。
 
160610_北川さんノビさん

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